3日間という非常に短い時間で、チームビルディング・課題発見・解決策検討・プロトタイプ作成・発表を一通り体験します。これらのプロセスには、開発や企画提案といったビジネス的側面だけでなく、普段の生活や人づきあいなどにも役立つ要素がたくさん含まれています。3日間、寝食を共にしながら膝を詰めてとことん話し合い、極限まで考えて作りこみを行うことは、通常の仕事では得ることがなかなか難しい、それ自体が貴重な経験となります。
今回の「ひきこもりハッカソン」は、ひきこもり当事者・経験者という、日常生活ではあまり接する機会がない人たちと一緒にチームを組み、当事者・経験者のさまざまな課題を聞き、解決策を練ることが大きなポイントです。もちろんですが、エンジニア・デザイナー・マーケターといった役割の人たちも、このハッカソンで初めて顔を合わせる方が殆どになります。普段出会わないような人たちと新しい人間関係を作ることで、いろいろな「気づき」を得て、今後の仕事や生活に何か変化をもたらすことが期待できます。
社会には様々な課題がありますが、どのような課題も、最初は個々人の「想い」を起点に認識が広がり、解決に取り組む人が増え、その人たちが繋がりあって大きな動きが出てきます。一人一人の想いや力は小さくても、人が繋がり、想いや力が合わさるからこそ、課題は解決に近づきます。今回の「ひきこもりハッカソン」では、そのような感覚を得て、一人一人の想いや力が、ゆくゆくは社会課題の解決に繋がるということ、人は何かしら、どこかで誰かの役に立つことができるということを体感していただくきっかけとなります。